私が香港に惚れた理由
なぜ日本の上場企業を退職し、
香港に引っ越してきたかを綴ろうと思います。
初めて香港に来たのは2016年1月、単なる3泊4日の一人旅でした。
当時働いていたのはいわゆる日本企業で、有給も取りずらい環境、
有給1、2日で行けるし行ってみるかくらいの感覚でした。
香港国際空港に到着し、飛行機の窮屈から解放されたあの瞬間を今でも忘れません。
ニオイが「中国のニオイ」だったのです。
(あの頃私にとって香港も中国も同じようなものでした)
八角やら漢方やらあの感じ。。
当時は苦手でした。
Couchsurfingで知り合った人に観光案内をしてもらいました。
初日の終わりには、香港なかなか楽しい
2日目には、香港いいな
3日目には、香港最高
最終日には、絶対香港に住む!
に変わってました。
あれからもう3年。香港に住み始めて約1年。
改めて「絶対香港に住む」と感じた理由について考えてみました。
- 理由1:昔ながらの町並みとモダンシティの融合
香港のローカル感が漂う旺角(モンコック)に行きました。
(住み始めてもっとさらなるローカルに出会うことになるのですが、、)
そこではパチ物や観光客が並び、狭い歩道に人が溢れていました。
喧嘩してる人や、上半身裸のおじさん、また軒先で麻雀をしてる人など、
ワイワイガヤガヤ、なんでもあり感が大好きでした。
ビクトリアハーバーから100万ドルの景色を見ていざフェリーで中環(セントラル)へ
そこはまさに丸の内のど真ん中のような圧迫感。
周りの人はスーツを着て先程とは全く違う雰囲気。
四方八方ビルに囲まれ、香港ビジネスの中心を目の当たりに。
路地に入ると、靴磨きをするオジサマ方が。
丸の内では見ることがないであろう光景、イギリス時代の名残なのかな?
そんなビジネス街に残る路面電車。
また徒歩5分ほど散歩をしていると、小さく汚い(いい意味で)下町商店やローカル市場。
九龍(カウルーン)と香港島のギャップ
ビジネス街へと発展したセントラルだが、未だに地元民に愛される路面電車や下町。
それらが交わり合う混沌さに心を打たれました。
- 理由2:香港人の適当感
友達と「蘭芳園」というレストランに行きました。
観光ブックに乗っているような有名なローカルレストランだが、地元の人もたくさんいるようでした。
「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」もない、
見知らぬ人と丸テーブルに相席し、こっちから店員さんを呼ばないと、一生放っておかれる。
また食事が来ると勢いよくお皿を置くので、飲み物は少しこぼれる。
その適当感、悪く言えば礼儀のない感じが何故か心地よかったのです。
日本のレストランはお辞儀から始まり、マニュアル通りの感じが逆に気持ち悪く感じてたんだと思います。
- 理由3:世界各国の美食が手頃な価格で
香港の街を歩いていると、様々なレストランを見かけます。
中華料理や日韓料理を始め、欧米食、ベジタリアン、タイ、ベトナム、ラオス、中東料理まで。
1000円程度のお手軽な価格帯でも見つけられます。
世界中の人やモノが集まる、なんでも揃う街。
インターナショナルで開けた街、そんな香港に憧れました。
- 理由4:中国語って面白い
香港に来て知り合いに少しだけ中国語(マンダリンと広東語)を教えてもらいました。
日本人だけにある程度感じの知識があるからなおさら面白い。
ことわざは基本的に4文字。響きがとにかく美しい。
4000年の歴史がある中国の4000年くらい歴史があるであろう中国語。
これは学んで見る価値ありと思ったのです。
(今後北京語や広東語に関する記事も書いて行きたいな・・・なんて思っている)
今回は私が香港に引っ越しを決めた理由を紹介しました。
日本は温故知新、新しいものを創り出すのがとても得意だと思います。
でも古くなったものはないがしろにされ、姿を消すことも多々。
香港の旧新が共存する、そんなカオスさに一目惚れしました。